ついに斜視の手術の日を迎えました。
どんな手術でも、いきなり手術室へ行って「はい、オペ」っていうわけではなく、当日もいろいろな準備があります。
今回はオペ室に入る準備や、オペ室での麻酔の様子、術後退院決定するまでの動きを紹介します。
本記事の内容
- 斜視の手術当日の準備について分かる
- オペ室内での麻酔の様子が分かる
- 斜視の手術に要するおおよその時間が分かる
- 術後、回復室から病棟へ戻った時の様子が分かる
では、目次です!
斜視の手術当日の準備
- 午前0時から絶飲食(お茶や水は午前6時まで可能)
- 午前6時までに常用薬を飲んでおく(飲水可能なぎりぎりの時間)
- 手術3時間前から1時間ごとに点眼(抗菌剤)
斜視の手術当日は、麻酔のための準備と、感染リスクを減らすための準備として、上記の処置がありました。
個人的に辛かったのは、手術の前の点眼です。
目薬をまともに差したことがなかった息子は、嫌がって大暴れ。
子どもに目を開かせるのって意外と大変なんですよね。
恐い!って思えば思うほど、目をぎゅっと閉じてしまうから。
結局、押さえつけて点眼。手術の前に何度も泣かせてしまったのが、仕方ないとはいえ可哀そうでした。
いざ、オペ室へ!
- 手術を受ける本人と付き添い者はヘアキャップ着用
- オペ室の看護師と一緒に歩いてオペ室へ移動
- 麻酔吸入から眠るまで付き添いできる
- 眠った後にカニューレの交換をすることも
息子の手術は朝一番の9時開始だったので、8時半にはオペ室の看護師さんと麻酔科の先生が迎えに来てくれました。
そこで、名前や手術をする部位を確認して問題がなければ、いざ出発です!
本人と付き添い者はヘアキャップを着用
オペ室に行くにあたって、息子と私はヘアキャップ(使い捨ての不織布のやつです)を被るように言われました。
でも、息子は断固拒否(汗)。
私がかぶって見せても、看護師さんがおだててみても、「着けたくない!」の一点張り。
「麻酔がかかってからかぶりましょうね」
と、看護師さんが私にこっそり耳打ちしてくれたので、大人たちだけがキャップをかぶってオペ室へ向かったのでした。
オペ室までは歩いて移動
ちょっと意外だったのは、オペ室まではみんなで歩いて移動だったことです。
なんとなく、ストレッチャーや病棟ベッドでの移動だと思い込んでました(笑)。
息子も「これに乗ったまま行くんじゃないの?」とちょっと拍子抜け。
でも、おかげで緊張も少しほぐれたのか、看護師さんと私と3人で手をつないでオペ室まで歩いていきました。
ちなみに、ベッドだけ後で回復室へ移動させて、帰りはベッドごと移動するようです。
麻酔吸入から眠るまで付き添いできる
オペ室へ到着すると、手術台のある部屋へ入っていきます。
そこで状況を再認識した息子は、当然のごとく入室拒否…。
「嫌だ~!入りたくない~~!」と泣き出す息子をなんとか手術台に座らせると、オペ室の方がスマホを渡してくれました。
「これ、使っていいよ。好きなアニメとかある?自由に触ってみてね」
そんな風に言われた息子は、じゃあ、とスマホで動画を見始めました。
その間に、気切カニューレに麻酔のチューブをつなぐわけですが、喉から鼻に麻酔の匂いが上がってくるので、
「嫌なにおいがする~~!!と、またちょっと不穏な感じに…。
でも、そうこうしているうちに次第に麻酔が聞いてきて、息子は興奮期へ突入。
手足の動きが激しくなって来たかと思うと、ぐーっと手足を延ばしてから意識がなくなりました。
麻酔で眠っている息子の顔を見ると、なんだか涙が出てきてしまいましたが、もうあとは信じて任せるしかありません。
私はお願いします、と先生たちに挨拶をして、手術室から待合室へ移動しました。
麻酔の後でカニューレの交換をすることも
待合室で夫の顔を見て、1つ思い出したことがありました。
手術前に受けた説明で、麻酔が効いた後に私が息子のカニューレを入れ替える…かも、という話があったのですが、それをしないまま部屋を出てしまったんですね。
そのことがちょっと気になりつつ、手術が終わるのをひたすら待ちました。
斜視の手術にかかる時間は?
- 斜視の手術自体にかかる時間は片目20分
- 両目の場合は麻酔導入から覚めるまで1時間半~2時間
斜視の手術自体は、片目20分で終わります。
ただ、子どもの場合は全身麻酔で行うので、麻酔導入から覚醒までの時間を含めて1時間半~2時間程度は見ておいた方が良いとの説明を受けました。
息子の場合、9時ごろから手術が始まり、手術終了を告げられたのが10時40分。
執刀した医師自らが待合室に声掛けに来てくれました。
「大きな合併症もなく、手術の方も無事に終わりました~!」
そのひと声で心底ほっとした私は、回復室へと急ぎました。
手術終了!回復室で休息して病棟へ
回復室では、麻酔の醒めたばかりの(というより、覚醒したり眠ったりの)息子が泣いていました。
「目が見えない~!ママを呼んで~!!」
「もういやだ~!痛い~!このやろー!」
両目の手術だったので、両目眼帯をされた息子は、周りが見えない不安と、術後の不穏状態で不機嫌さマックスでした。
私が近づいて声をかけると、
「抱っこして~…」と言いながら、また眠ってしまいました。
術後に医師から聞いた話ですが、カニューレは手術用にカフ付きのものを入れようとしたけど入らなかったそうです。
そのため、もともとつけていたカニューレを再挿入してそのまま手術の運びになったとのこと。
とにもかくにも、ひとまずは息子の無事な姿を見て、ほっと一息。
そのまま病棟に戻ることになりました。
術後から退院まで
- 腸の音を聴診して、許可が出れば飲食OK
- 夕方~夜に医師の診察あり、退院の可否が分かる
病棟に帰ってからも、息子は大泣きしたり、眠ったりの繰り返し。
まだまだスッキリ醒めていないんだなぁ…と思いつつ、寄り添うしかありません。
腸の音を聴診して、OKなら飲食開始
既に昼食の時間は過ぎていましたが、息子はまだ食事を取ることができませんでした。
というのは、全身麻酔の影響で腸の動きも鈍っているので、いきなり飲食を始めると嘔吐してしまうこともあるとのこと。
午後2時ごろに看護師さんが腸音の聴診に来てくれて、なんとか食事の許可がでたので、遅い昼食を取ることになりました。
でも…、いきなり「あげ焼きそば」はきつかった(笑)。
息子はデザートのゼリーだけ食べて、また眠ってしまいました。
医師の術後の診察で退院が決定!
夕食の前くらいに医師の診察に呼ばれて、そこで初めてガーゼの眼帯を外しました。
当然ですが、眼球の外側が真っ赤…!
本人は「目がチクチクする」「目をこすりたい~」としきりに訴えていました。
気になる斜視ですが…、もともと斜視の角度が30度くらいあったのが、半分くらいに戻ったとのことです。
目をよく見ると、若干まだ角度のずれが残っているような気がしますが、少し経過を見て見ないと何とも言えないようです。
ひとまず翌日の退院はOK!
眼帯もガーゼから透明タイプのものに変更になりました。
退院前にこれも外せるようになるはずです。
まとめ
- 手術後の子どもは麻酔の影響や不快感などで不安定になりがち。側にいて安心させてあげよう。
- 術後の飲食は無理せず食べられるものから
- 術後の診察でOKが出れば翌日退院!
ある程度予測はしていたとはいえ、術後の息子は思った以上に不安定でした。
両目が見えない状態に加え、手術した部位に不快感があっても触ることもできない…。
無理もないことです。
親としては、側にいて安心させることしかできないですよね。
でも、手術自体はうまくいっており、傷もきれいなので予定通り2泊3日の入院ですみました。
術後は1週間後、1か月後に外来で経過をみるようです。